数年後,全てのコンポはネットに繋がる。ネットから音楽ファイルをダウンロードし,そのまま再生する。CDショップまで行く必要もなければ,キャッシュディスペンサーに駆け込む必要もない。ホントに手軽に身近に音楽を楽しめるのは,そんなシステムが確立されたときかもしれない。
ソニーミュージックエンターテインメント社(SME)の丸山茂雄社長は,早ければ日本で今夏にも,メジャー系アーティストのネット配信が可能になると示唆した。ただし,日本特有の音楽の保有権の問題,まだ最終決定していない音楽配信技術など課題もある。ただ,意識の高まりから,配信への動きは加速していると見ている。
ここ数ヶ月の動きでは,CD業界はそれなりの力の入れ方でMP3撲滅を目指している。その効果が上がっているかどうかは,どうも今一つ,のような気がする。まぁMP3はすでに手軽に作れちゃうからね。なくそうとする動きはもう今となっては難しいのかもしれない。それに,MP3に取って代わり,しかもコピーに対する防御を完璧に備えたファイルタイプもまだないし…。すでに完全に普及したMP3をうまいこと利用する方法を考えないと,音楽配信は実現しないような気もする。
でも下手すると,パソコンソフトみたいに海賊版が出てるってことで暴利をむさぼるような価格になったりするんだろうなぁ。現状を考えて,宇多田ひかるのアルバムはちょっとサイトをうろうろすればぽこぽこ落ちてるのに(^^ゞ,それでも600万枚も売れているらしい。現代消費者にとっては,気に入った,または興味のある音楽に3000円払うのはたいしたことないのかも。それを受け止めておけば,ネットの音楽配信恐れるに足らずって気がするんだけど,安易かなぁ。
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